そろそろ寝支度を済ませたのか、何回かこの店を利用しているオヤジが入ってきた。Curtisdopという名前は覚えるのに一苦労だ。僕を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

何度も何度も自分に言い聞かせていた・・・。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している中年が入ってきた。Curtisdopは微妙なウィンクを店にいた人妻に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、Curtisdopは何を思ったか一冊の本を取り出し、僕に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

相変わらずうんちくをたれるのがお好きのようだ。

朝方、見馴れない一人のジェントルマンがこのサイトに入ってきた。断っておくが、このサークルはこういうメンバーばかりじゃない。僕しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

MorrisTergoは後半部分は殆ど壁に向かって喋っていた。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人の若者がこのサイトに入ってきた。Kennethnaifeは終始腰を左右に揺らしている。僕にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

もう少しかいつまんで話してもらいたいものだ。

ＮＥＴが賑わっている時間帯に、見馴れない一人の女殺しがこのサイトに入ってきた。この女殺しにつかまったら大概の小娘は人生の地獄を見る。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

自虐的ジョークがお得意のようだ。

ＮＥＴが賑わっている時間帯に、前に見たことがある御曹司が入ってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。JasonMintyはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

僕はその時JasonMintyの殺意を確かに感じた・・・。

遅い昼飯を食べ終えたのか、前に見たことがある二枚目が入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。何を思ったのか女王様の話しをはじめた。

二枚目には二度と口を開かないでもらいたい。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人のガキがこのサイトに入ってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。僕を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

・・・目が完全にイッてしまってる。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人の旦那がこのサイトに入ってきた。随分とご機嫌な様子だ。僕のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

この旦那は金の話しかしてこない。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人のダンディがこのサイトに入ってきた。JasonMintyと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。JasonMintyは女から聞いたという話をしだした。

脇役でさえ時として物語にいい台詞を残す。